
きくらげ生産者の方々を視察~様々なきくらげ生産者事業スタイル
先月後半から今月にかけて、九州、北陸、東海地方など全国各地の生産者の方々を訪問してきました。
その中で、きくらげ菌床の培養についてのご質問があり、いろいろとお話をさせていただきました。
最近は、培養室を併設してきくらげの生産事業を行いたいと考えられている生産者の方が増えていて、様々な状況での培養室併設に関するお問合せをいただいています。
通常、弊社サンアローのきくらげ生産事業に参入される場合、弊社にて培養、検品、箱詰めにしたきくらげ菌床を1000個~5000個単位で発送しています。
これらのきくらげ菌床を入荷された生産者の方々は、栽培用ハウスに一気に配設する必要があります。
この作業は、少ないスタッフで栽培をされている所では結構な作業になります。
でも生産者側に培養室があれば、
①弊社で植菌した菌床を2週間ほど寝かせ、ある程度落ち着いた時点で発送、
②生産者の方は入荷した菌床を併設した培養室でおよそ2ケ月程度培養、
③その後状況を見ながらご自身の都合に合わせて少しずつハウス内に搬入
という流れで作業を行うことができます。
もちろん何ヵ月もそのまま培養室の中でOKと言うわけではありませんから、適時搬入作業を終わらせる必要がありますが、入荷した大量のきくらげ菌床を一気に入れるよりは格段に作業負担が軽くなります。
当然培養の知識や技術の習得も必要になりますが、きくらげについての造詣もより深まり、作業効率もアップすることを考えればメイナスになる点はありませんね。
また、「既設の建物を利用してきくらげ栽培はできないか?」というお問合せもいただきます。
結論から言えば、建物の構造や大きさ、屋内環境や状態などにもよりますが、基本的には可能です。
実際、笑顔のきくらげ生産者の方でも2組の方が既設の建物で栽培を行っていらっしゃいます。
ある程度の改良箇所は出てくるとは思いますが、既存の設備を上手く有効活用するのは大変良いことだと思います。
このように、新たにハウスを立てて栽培を行うだけでなく、既設の建物を活用したり、培養室を併設したり、あるいは菌床工場も建設して大型の生産事業を開始されるなど、きくらげ生産者の生産スタイルも多様化してきました。
弊社ではそれぞれの状況に対して様々なご提案をさせていただきますので、きくらげ生産事業にご関心のある方はご遠慮無くお問合せいただければと思います。